2024年4月29日月曜日

沈黙の音たち

benign (温和な、良性の)

subtle (微妙な、かすかな)

annihilation (消滅)

ここでクイズです。上に挙げた3つの単語の共通点は、何でしょう。

ヒント:発音に関係します。

答えは


どの単語にも音を出さない文字が含まれている、というものでした!どれも、青い太字の部分は発音しません。

単語の下のリンクをクリックして、それぞれの発音を確認してみてくださいね。

benign

https://dictionary.cambridge.org/ja/pronunciation/english/benign

subtle

https://dictionary.cambridge.org/ja/pronunciation/english/subtle

annihilation

https://dictionary.cambridge.org/ja/pronunciation/english/annihilation


2024年4月23日火曜日

That's not on you.

 アメリカの刑事ドラマを観ていたら、こんなやり取りがありました。ある少女が行方不明になった事件に関して、自分に落ち度があるのではと悔やむ男性刑事に対し、女性刑事がかけた言葉です。

"The girl is missing, but that's not on you."

少女は行方不明だけど、それはあなたのせいじゃないわ。

なるほど。つまり、

It's not your fault.  Don't blame yourself.  

という意味になるんですね。

on you/me/someoneといえば、誰々が支払う、誰々のおごりという意味もありますね。

It's on me.  わたしのおごりよ。

基本的な前置詞"on"の役割は、予想以上に多様ですね!




2024年4月19日金曜日

サイレント"w"

 swim(泳ぐ), swing(揺れる・揺らす), sweet(甘い), swell(膨れる)

などなど、語頭にswのつく単語はたくさんありますね。上記の単語の"w"はどれも"w"を発音します。

ところが、例外もあるのですね。

「刀」という意味の単語、swordがそれです。

初めてこの単語を見たとき、他のswで始まる単語と同じように"w"も発音するのかと思ったら、違いました。

正しい発音はこちらです。

そう、"w"は発音しないんですね。サイレント"w"です。

考えてみたら、語頭ではありませんが、「答える」という意味のanswerの"w"も発音しませんよね。

こういう例外的な単語は、理屈ではなく発音を丸ごと覚えるのが一番ですね。





2024年4月13日土曜日

Against the Wind

ネットでいろいろなブログ記事を読んでいたら、その中のひとつに「風に逆らって・・・」という描写があり、そこからこの歌を思い出しました。

Bob Seger "Against the Wind"

Seger said that "Against the Wind" came about from his days as a high-school cross country runner. He described the song as "about trying to move ahead, keeping your sanity and integrity at the same time."(ウィキペディアより一部引用)

この歌は高校時代クロスカントリーランナーだった頃の思い出から生まれたそうです。彼はこの歌を「健全かつ誠実でありながら前進しようとすること」と描写しています。



久しぶりに聴いて、心に染み入る良い歌だなあ、と改めて思いました。

Against the wind.

文字通り「風に逆らって」「風に向かって」という意味もあれば、「世論/大勢に逆らって」という意味もあります。深いですね。逆風に負けず、自分の道を進む潔さ、精神力の強さが感じられる表現です。



2024年4月8日月曜日

Get stuck in

 

先日、Netflixで「ビューティフル・ゲーム」という映画を観ました。世界中のホームレス達がそれぞれの国でチームを結成し、4年に1度世界一を目指して戦うホームレス・ワールドカップの話です。これは実話に基づいた映画で、韓国映画にもホームレス・ワールドカップを題材にした「ドリーム 〜狙え、人生逆転ゴール!」がありますが、これもとても面白かったです。パク・ソジュンの演技が光っていました。

 

ビューティフル・ゲーム | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト

イングランドのサッカーチームは、ホームレス・ワールドカップに出場するためにローマへ。チームに新たに加入した才能あふれる選手は過去を乗り越え、仲間たちと力を合わせ...

 

そこに登場する日本チームがなかなかユーモラスに描かれていて(ちょっと誇張している部分もありますが)、チーム率いる女性監督が、何度も口にするセリフが気になりました。それは、

"Get stuck in."

「頑張りましょう!」というニュアンスだとは思いますが、聞いたことがなかったのでオンライン辞書Cambridge dictionaryで調べてみると:

get stuck in


idiom UK informal (also get stuck into something)


to start doing something enthusiastically

ああ、なるほど。イギリス英語の口語なんですね。アメリカでよく耳にしたのは、"I got stuck in traffic"(交通渋滞にはまっちゃった)のように、「抜け出せなくなる」「立往生する」という意味の"get stuck"でした。

ところが、イギリス英語では、「熱狂的に何かを始める」という意味になるのだから、面白いですね。まさにサッカーチームを鼓舞するのにぴったりの表現ですね。


I'm pissed

 またまたFBで見つけました、アメリカ人らしいジョークです。

夫婦の会話。

Wife: "I'm pissed."

Husband: "Again or still?"

(Cartoons and Jokesより)

解説:

妻「怒ってるんだから」

夫「また?それとも、まだ?」

pissedは形容詞で、「怒っている」という状態を表します。下の写真からも、女性の表情や仕草に怒りが表れていますね。

オチは夫のセリフにあります。

また?(さっきとは違うことで怒っているの?)それとも、まだ?(さっきの怒りが今でも続いているの?)

日本語訳が「また」と「まだ」で韻を踏んでいますね。英語では意味上の面白さだけですが、日本語では意味と音の両方で面白さが伝わってきます。

ちなみに、動詞のpissを使った熟語 piss offは、「(人を)怒らせる、イライラさせる」という意味です。

He always pisses me off!

彼にはいつもイライラさせられるわ!

Count on me

 数える、という基本語義のある"count"を使った熟語に、「~に任せる」「~を当てにする」「~を頼りにする」という意味のcount on someoneがあります。

A: I really need your help.

本当にあなたの助けが必要なの。

B: You can count on me!

任せてくれ!

C: Can I count on you to do this difficult job?

あなたにこの難しい仕事を任せていいですか?

D: No, don't count on me!

いいえ、わたしを当てにしないでください!

You and I have a history

「歴史」という意味の"history"は、こんな風にも使われます。

I have a history with him.  

彼とはむかし付き合ってたのよ。

They have a history.

彼らは因縁がある。

終わった恋愛関係を指すだけでなく、過去に何らかの形で(大喧嘩をして決別したなど、不愉快な経験を指すことが多いです)関係を持った人との間柄を指す表現です。

You and I have a history.

あなたとわたしには過去があるわよね。

むかしの恋人と偶然再会したとき、別れた時の恨みをぶつけるようにつぶやく女性もいるかもしれません!?

ちなみに、通常「歴史」という意味で使うときは不可算名詞の"history"ですが、上記のように過去のある出来事(恋人と別れた、人との関係を断った、など)を指すときは、可算名詞になって"a history"とします。日本語にはない単数・複数の区別は、本当に厄介ですね!

 

Sexy English

 Netflixで放映中の韓国ドラマ「殺人者のパラドックス」を観終わりました。

わたしはソン・ソックのファンでもあるので、このドラマは絶対見逃せないと思っていましたが、最初はちょっと残酷なシーン(そりゃ殺人ですから、当然ですが・・・)に目をそむけたくなり、う~ん、全話観られるかなあ、と正直心配になったのです。

ところが!!

奥が深いんですよ、このドラマは。本当に面白い!なんだこれは?的なことが次々と起こって、プロファイラーもびっくりな展開に!

主演のチェ・ウシクとソン・ソックがドラマの宣伝を英語でしている映像を見つけました。そのタイトルが、

Meet the cast and their sexy English!

なるほど、と思える、2人のセクシーな英語に聞き惚れてください(笑)。チェ・ウシクはカナダ、ソン・ソックはアメリカで、それぞれ暮らした経験があり、そのときに身に付けた英語力が素晴らしいです。




 

"Dreams" by The Cranberries

 一つ前の記事で紹介したNetflixの"One Day"、完全にはまってしまいました!

第8話のラストシーンに流れたのは、The Cranberriesの"Dreams." 90年代初めのヒットソングです。メロディーを聴いたとたん、懐かしくって胸がきゅんとなりました。

この歌に駆り立てられるようにして、Emmaは小説を書き始めます。Ianと別れ、自分の気持ちに正直になろう(Dexを愛していること)という決意を込めて。Emmaの目が輝き、わくわくするシーン。




You have my heart so don't hurt me.

You're what I couldn't find.

A totally amazing mind,

so understanding and so kind;

You're everything to me.

 

わたしの心はあなたのものよ、だからどうぞ傷つけないでね。

あなたのような人には今まで出会えなかった。

信じられないくらい素晴らしくて、

こんなにも思いやりがあって優しい。

あなたはわたしの全てなの。

As complicated as a two-piece jigsaw puzzle

 イギリスのロマンスコメディドラマ"One Day"を観ています(↓にリンクしました)。まだ3話目までしか観ていませんが、友達以上恋人未満のDexとEmmaがすごくいいです。本当はもっと距離を縮めたいのに、何故かそれが出来ない2人。今後のストーリー展開に期待しましょう!

作家を目指しているEmmaは、独特のユーモアセンスがあります。時には辛辣で無礼にも聞こえる発言も、Emmaだから許せるようなところもあり。

3話目で、EmmaがDexに、現在の彼女(Dexはgood lookingで魅力的で、黙っていても女性が寄って来るタイプ)はあなたのことをどう思ってるの?と聞くと、Dexは"Complicated"(複雑な人)って言われた、と返します。

それに対してEmmaの返しがユーモアたっぷり。思わず吹き出してしまいました。

"Complicated?  You are as complicated as a two-piece jigsaw puzzle."

「あなたが複雑ですって?2つしかピースがないジグゾーパズルみたいな人なのに。」

ジグゾーパズルって小さく複雑な形のピースがたくさんあるものと想像しがちですが、幼児向けのものは、大きなピースが2つとか3つとかしかない単純なものもあるんですね。

つまり、Emmaは、Dexの彼女の感想に驚いて、それをユーモラスに皮肉っているわけですが、そこが切ないところなんです。容姿に恵まれたDexは順風満帆な人生を送っているお坊ちゃん、というイメージを抱いているEmmaに対し、「本当の僕を分かってほしいのに、何故分かってくれないんだ」という無言の問いかけをするDex。

One Day (TV Mini Series 2024) ⭐ 7.1 | Comedy, Drama, Romance

One Day (TV Mini Series 2024) ⭐ 7.1 | Comedy, Drama, Romance

| TV-MA

IMDb

 

また面白いセリフがあったら、記事にしたいと思います。

Get out of here

 Netflixで映画やドラマを観るのが大好きなわたし、今はまっているドラマの一つに"Seinfeld"があります。1回20分ちょっとのシットコム。(注:「sitcom」とは、"situational comedy"の略語で、特定の場面や状況で展開するコメディドラマの一種である Weblio辞書より)

Seinfeld (TV Series 1989–1998) ⭐ 8.9 | Comedy

Seinfeld (TV Series 1989–1998) ⭐ 8.9 | Comedy

22m | G

IMDb

 

80~90年代のNYが舞台なので、登場人物のヘアスタイルや服装、言動などにちょっと古臭さが感じられるところがさらに面白いコメディです。

このドラマで登場人物が多発するセリフの一つに、"Get ouf of here""Get out"があるんですが、さてどういう意味でしょう?

例えば、

 

Jerry "The rent is only four hundred dollars a month."

Elaine "Get out!"

 

直訳すれば、「(ここから)出てけ!」ですが、場面や状況から判断すると(↑の画像)、そういう意味ではないな、というのがわかります。相手が言ったことに対して、「信じられない!」「冗談でしょ!」と返しているんですね。だって、NYで家賃が月額400ドルぽっちなんて、ありえないですから!

You are kiddingより、さらに強いニュアンスになるようです。

英語話者と会話しているときに、いきなり"Get out of here"なんて言われたらびっくりしちゃいそうですが、「出てけ」の意味ではないのでご安心くださいね。笑。

Will you marry me?

8年ほど前のことです。当時カリフォルニアに住んでいたわたし達の元に、日本の大学を卒業して働き始めた娘が遊びに来ました。ほんの数日間の滞在でしたが、いろいろなところへ一緒に出掛け、楽しい時間を過ごしました。

ロサンゼルスのあるお店でウィンドウショッピングしたときのこと。わたしは娘から少し離れたところで可愛い小物を見ていました。すると、白人男性が娘に近寄って行きます。なんだろう、と思ってよく見ると、なんと彼が娘に、

"Will you marry me?"

と言っているではないですか!?!?

わたしは絶句してしまい、しばらくそこから動けないほどのショックを受けました 笑。

店を出た後娘にやんわりとさきほどのエピソードについて聞くと、「ふふん。何言ってるのお母さん。あれはジョークに決まってるでしょ。日本人の女の子はからかいやすいからターゲットになるのよ。」と、事も無げに言います。娘は9歳から17歳までわたしたちと一緒にアメリカで暮らしていたので、白人男性の心理や言動をよくわかっているのでしょうか。

それにしても、デートに誘うのではなくいきなり求婚というのも、いくらジョークでもねえ。ああ、そうか、ありえないことだからジョークになるのか。

と、納得したようなしないような。

わたしなら、素敵な男性であれば喜んで"Yes"なんて答えてしまうかもしれません。笑。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 映画と原作

5年前に原作を読んで衝撃を受けた"Killers of the Flower Moon"が映画化されたので、観に行ってきました。

原作と映画、どっちが良かったか、という話がよく出ますが、この作品に関しては、わたしは原作に軍配を上げます。小説ではなく、史実を写真入りで詳細に再現したノンフィクション。それだけに、映画化はとても難しかったのだろうな、とは想像しますが、原作でかなり重点的に描かれているFBIの捜査が、映画では主役(悪者たちです!)の陰にかすんでしまったのがとても残念!この残虐な事件の捜査をきっかけにFBIが誕生した、という貴重な史実が明かされているのですから、もう少し丁寧に描いてほしかったんだけどなあ・・・。まあ、映画は「魅せる」ものだから、デカプリオとロバート・デ・ニーロに焦点をあてたのでしょうね。

ともあれ、字幕映画の良い点は、耳に入って来る英語のセリフと日本語字幕とを比べ、なるほど、この英語はこういう訳になるのか、と勉強になるところです。今回もたくさん参考になる日本語訳に出会えました。

あらすじは↑にリンクした映画の公式サイトでご確認いただくとして、もっと史実を知りたいと思った人には、原作を読むことを強く強くお勧めします!5年前に買って読んだわたしのペーパーバック、よれよれ感が出てますね 笑。

中には当時の貴重な写真がたくさんあります。

こちらはモリー・バークハートですが、モリー役を演じた美しい女優さん、実際の人物と雰囲気がよく似ていました。 

Partner in crime

カリフォルニアに住む息子は、気が向いたときに写真つきメッセージをくれます。今朝の写真には、懐かしい人物が写っていました。思わず、"Oh, he is my son's partner in crime!"と声に出してしまったほど。

そうなんです、その男性は息子の高校時代の悪友のような親友のような存在。あの頃2人は羽目を外し過ぎることがよくあったなあ。テキサスで暮らしていたその友人が、最近カリフォルニアに引っ越してきて、息子の家へ遊びに来たときの写真を送ってくれたのでした。

partner in crime

というと、銀行強盗などの共犯者、というイメージがありますが、実はユーモアを込めて恋人や親友のことをそう呼ぶこともあります。つまり、

Someone who has your back no matter what. Someone who can tell your secrets and everything to. Someone who loves you even with all your flaws. 

(Urban Dictionaryより一部引用)

何があってもそばにいてくれる(味方してくれる)、秘密でもなんでも打ち明けられる、あらゆる欠点も含めて自分のことを好きでいてくれる人、という意味なんですね。

なんだか魅力的だな、そういう人間関係って。と、わたしは息子とその友達がうらやましくなりました。

 


I will love you forever, but

恋人に別れを告げるシーンは、見ていて胸が痛みますね。自分の経験と重ね合わせて切なくなってしまったり。

アメリカのドラマで、女の人が恋人に正直な気持ちを伝える場面で、「ああ、こんなふうに表現するのも良いな。」と参考になったセリフがありました。

その恋人はちょっと危ない橋を渡った過去があり、彼としては彼女を巻き込みたくないばかりに嘘をついてしまう(作り話をする)ことが何度かありました。彼女は彼のことを深く愛していたけれど、彼が何かを隠していることに気づき、彼の誠意を疑うようになります。「お願いだから嘘をつかないで。正直に話して。」と彼に懇願した時も、彼は真実を話してくれませんでした。その結果、彼女は彼のことが信じられなくなり、別れを決心するのです。

"I will love you forever.  But I need you to know that things have changed for me."

「あなたはこれからもずっと大切な人よ。でも、今までとは違ってしまったことを分かってほしいの。」

心変わりがした、と直接的に言うのではなく、もうあなたのことは信じられなくなってしまった、という状況の変化を別れの理由として説明しているのですね。

それに対して、彼も自分に非がある(たとえ、それが彼女を守るためにとった言動であったとしても)ことを認識しているので、

"Yeah,  I get it."

「うん、分かるよ。」

と応えるのです。悲しみを必死に隠しながら…。ああ、切ない。

英語の"love"は日本語の「愛している」よりも広義に解釈され、恋人や配偶者に対してだけでなく、自分の家族、友達、仲間にもよく使われます。アメリカで働いていたとき、親しくなった男の同僚から"I love you."と言われ、どうしよう!?とおおいに焦って、後で自分の勘違いに気づいて苦笑いした経験がありました。懐かしい思い出です 笑。






  

stressed spelled backwards is

stress

ああ、この文字を目にしただけで、ストレスを感じてしまいます 苦笑。

ところが、「ストレスを感じている」という意味のstressedを逆方向に綴ると、

Stressed Spelled Backwards is Desserts!

あら、美味しいデザートに変身しました!!!

これは、ストレス管理専門家のLoretta Larocheの名言だそうです。

わたしは人よりストレスを感じやすい性質なので、その分デザート消費量も人より多いことを自覚しています。だから、定期的に運動はしているけれどなかなか痩せません・・・。

でもいいんです。ストレス解消にデザート!

It's complicated

アメリカにいた時よく耳にしたフレーズの一つに、"It's complicated."があります。「複雑なんだ」「いろいろあるんだ」という意味になります。

ちょうど海外ドラマを観ていたら、やはり出てきましたよ、このセリフ。

ウェディングドレスを試着している女性に対して、店員が"How is the ceremony going to be?"(お式はどのような感じになるのでしょう)と尋ねると、その女性は、

"It's complicated." (ちょっといろいろとあって)

と一言。

状況が複雑なので、それを説明したくない時に使える便利なフレーズです。実際、この女性の場合、ブライドメイドになってもらうはずの親友とは絶交状態、恋人からのプロポーズを一度断ってしまっているので、彼が再び彼女と結婚する気になってくれるかも分からない。まさに、複雑ですねえ・・・。

また、男女関係について"It's complicated."と言うと、友達以上恋人未満のような、中途半端な関係のことを指します(スラング的な使い方で)。単なる友達ではないんだけど、恋愛関係にあるともいえない微妙な男女関係って、よくありますよね。複雑なんだよ、わたしたちの関係は、というニュアンスになります。

人生は、いろいろとありますから。

You deserve better

 英語の小説やドラマで使われるインパクトの大きい単語の一つに、"deserve"があります。意味は、「~にふさわしい、~に値する」ですが、わたしは渡米するまでこの単語を使ったことがなかったような気がします。ところが、アメリカで暮らしていると、日常会話にこの単語がぽんぽん出てきます。確かに便利な言葉だな、と実感したものでした。

たとえば、失恋や離婚をした友人を慰めたり励ます場面で、この"deserve"が大活躍します。別れた恋人や夫なんかより、もっといい男があなたにはふさわしいわよ!のような感じです。昨夜観たアメリカのドラマでも、まさにこの場面で使われていました。

You deserve a better man.

あなたにはもっと良い男の人がふさわしいわ。

逆に、別れたい時に巧みな表現となることも。

I don't deserve you. 

おれはきみにはふさわしくない男だ。(だから別れたほうがきみのため、とほのめかす。)

それから、賞賛に値するといった表現もよく出てきます。

He deserves the gold medal.  

彼なら金メダルをとって当然だ。

They did not receive the respect they deserved.    

彼らは当然敬意を受けるべきだった(が、受けなかった)。

下の2つは刑事や法廷の小説・ドラマに出てくる表現ですね。

Some people do not deserve forgiveness.  

許しに値しない人もいる。

You deserve the punishment. 

あなたは処罰されて当然だ。

良いことだけでなく、処罰など悪いことにも"deserve"が使われるんですね。

では、これはどんな意味でしょうか。

You deserve it.  

 

 

正解は、自業自得だ。です。

これは耳が痛い!

Don't be so hard on yourself

 ここ数日、うまくいかないことが続いて、自己嫌悪に陥りました。そうなると考えがどんどん悪い方向へ行ってしまい、なかなか浮上できません。

そんなとき、誰かが「そんなに自分に厳しくしないで。」と優しく声掛けしてくれたら救われるのになあ、と思いながら、海辺で夕日を眺めました

自分にそんなに厳しくしないで、そんなに思い詰めないで、を英語で言うと、"Don't be so hard on yourself."となります。

あなたの大切な人が落ち込んでいたら、"Don't be so hard on yourself."と声をかけてあげてください。

Let nature take its course

 "Let nature take its course."

アメリカに住んでいた時の友人から教わった表現、"Let nature take its course." 自然の成り行きに任せる、という意味です。その人は自然体で、いい意味で肩の力が抜けている人でした。だから、わたしが必死になったり、無理やりなにかをしようとすると、わたしに"Let nature take its course."と言葉をかけてくれました。

どうあがいても、うまくいかないことがある。逆に、何もしなくても、自然と良い結果が生まれることもある。もちろん、努力は大事だし(わたしは努力が苦手なタイプですが・・・)、望ましくない状況を変えようとする力も必要でしょう。でも、時には自然の成り行きに任せたほうがうまくいく、ということもあると、自分の人生を振り返って改めて気づきました。

Oh please!

 このジョーク投稿(Facebook)を見て、爆笑しちゃいました!

歯ブラシもトイレットペーパーも、人の身体の一部をきれいにするために働いてくれています。ところが、彼らの本音は!

punchline(落ち)の"Oh please!"は「お願い」ではなくて、「ご冗談でしょ/ふざけないでよ」といった意味です。口の中をきれいにするのが嫌だなんて、じゃあわたしはどうすりゃいいのよ。そりゃそうですよね 笑。

"please"がこんな使われ方をするというところも、英語の面白さ。みなさんも、"oh please"を使った例文を見つけてみてくださいね。

アメリカ英語とイギリス英語の綴りの違い

 当スクールのレッスンでは、様々な国の英語に慣れるために、アメリカ英語だけでなくイギリス英語のリスニングも取り入れています。BBC newsの短いビデオクリップ(Youtube)を活用していますが、改めてアメリカ英語とイギリス英語のアクセントやイントネーションの違いを実感します。

発音はもちろんですが、綴りも違うものが多いですね。

お母さんを意味する"Mom"(アメリカ英語)と"Mum"(イギリス英語)。

語尾の"-er"(アメリカ英語)は、イギリス英語では"-re"になるものがあります。例:centercentretheatertheatreなど。

"-or"(アメリカ)が"-our"(イギリス)になる場合:colorcolour、laborlabourなど。

"-ze"(アメリカ)が"-se"(イギリス)になる場合:organizeorganiserecognizerecogniseなど。

わたしは若い頃イギリス英語圏のシンガポールで働いたことがありますが、英語は当然イギリス英語ですから、アメリカ英語を採用している日本の中・高校で習った英語の綴りとの違いに戸惑ったものです。

そこで気になったのが、日本の中・高校で英語の綴りのテストを行う際、教科書には出てこないイギリス英語の綴りも正解としているのかどうか、ということです。イギリス英語圏に住んでいた子どもなら、慣れ親しんだイギリス式の綴りを答案用紙に書いてしまうかもしれません。そのあたり、英語の先生は考慮してくれると思いたいですが。

でも、答を書いたのが海外在住経験のない生徒だったら?centerをcentreと書いたのは、たまたまイギリス式綴りを知っていたのか、それとも単純な間違い?そこは本人のみが知るところ。判断が難しいでしょうね。

Silent, Smile, Strong

 今日は"S"で始まる3つの単語を含んだメッセージをご紹介します。どちらも、ネットの海を漂っていたときに出会ったもので、わたしの心に深く刻まれたものです。

一つは、quotesというページです。

説明は要りませんね。そうです、口は禍の元。沈黙は金なり。そして、ただ黙っているだけではなく、顔には微笑みをうかべる。修業が足りないわたしには至難の業ですが、いつかそうできるようになりたいです。

もう一つは、JOKER: Father of Motivationというページで、motivational speakerという職業に就いている人が運営しています。

何度傷ついても笑顔でいることを忘れない。そんなあなたは強い。

わたしも自分自身に言い聞かせて、心を強くもって生きていきたい。そんな気持ちになりました。

2024年4月7日日曜日

"drink"を使ったジョーク

 ネットで英語のジョークを探しては、一人でくすっとしたり大笑いするのが楽しみの一つ。今日は、基本的な動詞"drink"(飲む)を使ったジョークを2つご紹介します。

まずは、こちら。(StareCat.comより)

アメリカのダジャレですね。alcohol(酒類)を飲むとalcoholic(アルコール依存症)だって言うのに、ファンタ(炭酸飲料)を飲んでもだれもFantastic(素晴らしい)って言ってくれない。商品名Fantaを形容詞化(fantastic)するという発想が面白いですよね!

もう一つ。(Science & Astronomyより)

こちらは、まじめな質問にジョークで答えてます。理科の授業でこんな発言をする生徒って、クラスに一人はいそうですよね 笑。確かに、液体は噛めないですものね。

では、スープはどうでしょう。日本語では「スープを飲む」と表現しますが、英語では"eat soup"ということが多いんです。具の少ないさらさらなコンソメスープなら「飲」めますが、具沢山のミネストローネのようなスープだと、「食べる」という表現がしっくりきますね。お皿に入ったスープをスプーンですくって食べるときは"eat soup"で、マグに入ったスープを直接飲むときは"drink"を使うこともある、と覚えておくとよいでしょう。

TOEICのリスニング問題

 TOEICを受験したことがある人ならお分かりかと思いますが、リスニングパート2はひとひねりした問題が結構あります。

たとえば。

"How many orders did we get yesterday?"

(昨日の受注数は?)という質問に対し、返答の選択肢は3つ。

(a) He is about five years older than I am.

(b) Can you tell me how to get there?

(c) More than we thought.

答えは、(c)ですね。How many?と数を聞かれても、必ずしも数字で答えるとは限りませんね。数を言う代わりに、「思ったより多かったよ」という答え方をしています。それから、ひっかけかな?と思えるのは、選択肢(a)。日本人の苦手な"R"と"L"がちゃんと聞き取れているかどうか試されてますね。"orders"に対して"older"。意味がわかっていれば当然(a)は選びませんが。

それから、こちらもなかなか厄介。

How long has it been since you changed the tires?"

(タイヤを交換してからどのくらい経った?)に対する返答の選択肢は

(a) It should be five or six pages long.

(b) No, I'm not really tired.

(c) I replaced them last month.

です。学校の英語の授業では、How long has it been since? という現在完了形の質問には、現在完了形で答えましょう、と教えるのが一般的。ところが、自然な会話では様々な答え方が可能です。正解は(c)ですね。現在完了形で答える代わりに過去形を使って、「先月交換したよ」と答えています。もっとも、中学校の英語の試験でこういう答え方をしたらバツをつけられるでしょうから、気を付けてくださいね 笑。

それから、質問のtiresをtiredと聞き違えたら、(b)を選んでしまうし、質問の意味が分からず、"How long"だけは聞き取れたという場合、"long"が出てくる選択肢(a)を選ぶかもしれません。

TOEICのリスニングは、まさに習うより慣れよ。ネイティブの英語(アメリカ英語だけでなく、イギリス圏の英語もあり、さまざまな発音に耳を慣らすことができます)を聴き取る練習だけでなく、自然な受け答えのいろんなパターンも身につく、とても良いビデオがあります。ぜひ、こちらを活用して練習してみてください!


魔法の"e"

 フォニックスを学ぶ際、しっかり覚えておきたい重要な規則に「魔法の"e"」があります。それは、単語の最後につく"e"は静かな"e"、つまり発音はしないけれど、魔法を使って2つ前の母音の音をアルファベット読みに変える、という規則です。

例えば、

「座る」という意味の"sit"の最後に"e"がつくと、「敷地、場所」といった意味の"site"になり、2つ前の母音"i"はアルファベット読みの「アイ」になります。

同様に、

「男の人」の"man"の最後に"e"がつくと、「たてがみ」の"mane"(”a"は「エイ」)

「跳ねる」の"hop"の最後に"e"がつくと、「希望」の"hope"("o"は「オウ」)

「切る」の"cut"の最後に"e"がつくと、「可愛い」の"cute"("u"は「ユー」)

練習するときは、同じ母音の音になる単語をたくさん並べてリズムよく読んでいきます。

例えば、"a"が「エイ」読みになる単語

bake cake date fake game mate name pace take 

"i"が「アイ」読みになる単語

bite five mile nine pipe tile wine 

"o"が「オウ」読みになる単語

code globe hose mole note rode 

"u"が「ユー」読みになる単語

cube fume June rude rule tube tune

ただし!!!物事には例外があるように、この規則にもごくわずかですが例外はあります。でも、そこは深く追求せず、まずはこの規則をしっかり覚えて、単語を読んでみましょう。楽しく、リズミカルに!

ユーモアの効いた皮肉

 アメリカ人の会話の中には、ユーモアの効いた皮肉がたくさん出てきます。そのままストレートに表現すると角が立ち、険悪な雰囲気になりかねない時にこそ、こうしたユーモアが効果を発揮します。

たとえば、

レストランで食事中、隣のテーブルのカップルが店中に響き渡る怒鳴り声で大ゲンカをして、一人が怒って店を出ていきます。それを見た客が、"That was pleasant."とウェイトレスに小声で言います。pleasantは「楽しい」「愉快な」という意味ですね。聞いていて不愉快になる会話について「楽しい会話だったわね」という皮肉、ユーモアのセンスが光っていますね。

それから、

新聞記者が関係者と思われる人に取材をしようとしたところ、冷たく"No."と断られました。それを受けて記者は、"Helpful."とつぶやきます。これもまた、まったく取材にならなかった状況なのに、「参考になったわ」と言えるのですから、余裕というのか、とっさに出てくるユーモアが素晴らしいですね。

また、

ある人の手助けになるようなことをしたのに、その人の機嫌が悪くて"Thank you"の言葉もなかったのですが、それに対して手助けをした人は"You are welcome."と返します。これまた皮肉が効いていて良いですね。「ありがとう」も言ってくれない人に、「どういたしまして」と言えるユーモア!

このようなアメリカ人独特の会話表現は、アメリカのドラマや映画を観ながら学べますよ!

a skeleton in the closet

 あるイギリスのドラマを観ているのですが、登場人物がそれぞれに秘密を隠し持っています。しかも、それが人に知られたら大変な問題になるほど重大な秘密なんですね。それでふと思い出した表現が、


"Everyone has a skeleton in the closet." 

直訳すれば「誰もがクローゼット(押入れ)に骸骨を入れてある」ですが、それは「誰にも人に知られたくない秘密がある」ということを意味します。

クローゼットに骸骨がある、という発想が面白くもぞっとしますが、確かに!と納得できますね。人に知られたくない、ずっと隠しておきたいほどの重大な秘密、というニュアンスが伝わってきます。

この表現を初めて耳にしたのはもうずいぶん前のことですが、その時は友人の"I have a skeleton in my closet"を文字通りに意味をとらえ、「殺人でも犯したの?」とぎょっとしてしまいました。彼が笑いながら正確な意味を教えてくれたのを、今でも覚えています 苦笑。

部屋の中で秘密を隠すのに最適な場所、といえばやはりクローゼットなんですね。扉を開けた途端、立てかけてあった骸骨が倒れてくる、なんて想像してしまいます。わたしも、"I have a skeleton in my closet." ずっと隠し通すつもりでいますが、いつか誰かに知られてしまうかも!?"How about you?"

a day trip vs an overnight trip

 年末年始にお出かけされた方も多いでしょう。


旅行といえばtripあるいはtravel。ちなみに、tripとtravelには微妙な使い分けがあり、短期間の旅行はtripを使い、一般的な旅行または長期間のものにはtravelを使います。

今回は、日帰り旅行と泊りがけの旅行の表現について、お話しますね。これも、成人英会話クラスの生徒さんから出た質問がきっかけです。毎回、生徒さんに教わっています。

日帰り旅行は、a day tripです。

私たちは日光へ日帰り旅行をした。

We took a day trip to Nikko.

それに対して、泊りがけの旅行は、an overnight tripです。具体的に、〇泊〇日の旅行と言いたいときは、4-day 3-night tripのように表現します。日本語では3泊4日ですが、英語では4-day 3-nightになりますね。もちろん、3-night 4-dayとしているオンライン記事もあるので、それが間違いというわけではないようです。

下に、日本の観光情報を英語で提供しているサイトの記事の一部を引用します。a day trip vs an overnight trip(visit)のとても分かりやすい例文になっています。

リンク→30 Things To Do Near Tokyo: Best Day-Trips & Overnight Getaways


A visit to Hakone can be enjoyed as a day-trip from Tokyo or – our recommendation – as an overnight visit,

(箱根観光は東京から日帰りでも楽しめますが、お勧めは一泊旅行です 以下略)



For here or to go?

 20年以上も前の話です。渡米したばかりの頃ハンバーガーショップへ行って注文したところ、店員さんにものすごい早口で何か言われ、それが聞き取れず固まってしまった経験があります。


それが、

"For here or to go?" (ここで食べますか、それとも持ち帰り?)

でした!


日本ではファストフードショップなどで持ち帰るとき、「テイクアウト」ということがありますね。"takeout"は「持ち帰り用の」という形容詞ですが、アメリカでは「持ち帰る」という意味の場合"to go"を使うのが一般的です。"a pizza to go"(ピザ一つ持ち帰りでお願いします)のように。

ちなみに、イギリス英語圏では"take away"と言います。若い頃長期滞在したシンガポールでも、持ち帰りを意味する表現は"take away"でした。

学校の授業で教わらない会話表現は、現地で冷や汗をかきながら覚えることになりますが、"For here or to go?"もその一つでした!

Come on!

アメリカやイギリスなど、英語圏の映画・ドラマを観ることは、生の英語を学ぶ絶好の機会!毎回何かしら面白い発見があります。

あるアメリカ映画では、主人公が様々な場面で口にする"Come on"が効果的に使われています。

たとえば、亡き母の遺品整理をしている場面。乱雑に散らかり放題の部屋をなんとか片付け、たまったごみをゴミ袋にまとめて捨てにいこうとしたら、袋が破れてごみがどっとこぼれ落ちるのですが、それを見て主人公が、"Oh, come on"!と、イライラした声で叫びます。

また、主人公と近所の女性との会話で、女性が主人公にとって不愉快な話をしたときに、主人公が顔をしかめて"Come on"!と言います。

こんな時の"Come on"は、「やめてくれよ」「いい加減にしてくれ」といった意味になります。呆れたりイライラする感情の表現ですね。

また別の場面では、主人公の誘いになかなか首を縦にふらない相手に対して、主人公は「OKしてくれよ」と促すように"Come on"と言います。

この"Come on"は、相手を説得したり、返事を促すときに使う表現です。

「こっちへおいで」という意味の"Come on"が、状況や場面に合わせて表情や声のトーンを変えると、実にいろいろな意味を示すんですね。これもまた奥が深い! 

甘口・中辛・辛口

 成人英会話のレッスンは、毎回生徒さん達から鋭い質問が出て、わたしのほうが勉強になります!


今回も、甘口・中辛・辛口は英語で何と言うのでしょうか、という質問がありました。これは食べ物や飲料の種類によります。

例えば、ワインは甘口がsweetで、辛口はdryです。ところが、中辛は知りませんでしたので、調べたところ、half-dryというのだそうです。

カレーは、甘口はmild、中辛はmedium、辛口はhot/spicyです。カレーの甘口はお砂糖の甘さではなく、辛さがまろやかという意味ですね。

辛いカレーにはhotもspicyも使えますが、hotはとにかく「辛い」と感じるときの表現なのに対し、spicyは文字通り「スパイスが効いている」食べ物によく使われます。

ちなみに、アメリカには、「口に火がついたように辛い」のでflaming hotと名付けたスナックがあります。flameは炎を意味しますから、想像するだけで口が火事になりそうですね 笑。

形容詞を並べる順番

 人や物を修飾する形容詞、1つのみであれば問題ありませんが、それ以上になると、どんな順番で並べたらよいか、悩みませんか?



わたしがアメリカにいた時に参考にしたフレーズが、"a beautiful young lady", "a little green monster"と"a big fat hen"です。これでいくと、beautifulという主観・評価がyoung(年齢)の前に来て、littleという大きさがgreenという色の前、bigという大きさがfat(太った)という形状の前に来ることがわかります。でも、他の形容詞はどうなるのでしょう。


で、ネットで検索してわかったのがこちらです。


形容詞を並べる順番

1.Opinion (意見・評価)

2.Size (大きさ・長さ)
3.Age (年)
4.Shape (形状)
5.Color (色)
6.Origin (出身・起源)
7.Material (素材)
8.Purpose (目的)


ただし、この順序は絶対守らなければならない、というわけではなく、別の並べ方にすると違和感がある、という程度のものなので、あまり心配しなくても大丈夫でしょう。




make up

「作る」という意味の基本動詞"make"は、熟語になると様々な意味に変身する、大変便利な(でもたくさんあって覚えるのが大変な!)動詞です。

例えば、前置詞"up"を伴った"make up." その代表的な使い方を紹介しましょう。

(1)作り話をする/話をでっち上げる

I am not making this up!  
うそじゃないよ、実話だよ。

He made up a story.  
彼の話は作り話だ。

(2)埋め合わせをする/償う

Sorry, I will make it up to you next time.  
ごめん、今度埋め合わせをするよ。

He bought her cake to make up for being late. 
彼は遅れたお詫びとして彼女にケーキを買った。

(3)仲直りする

I have not made up with my boyfriend. 
まだ彼氏と仲直りしていないの。

(4)(one's mindを伴って) 決心する

I just can't make up my mind.  
どうしても決心できないんだ。

ところで、化粧を意味するメイクアップは、makeupと一つの単語になります。

She wears (puts on) too much makeup!  
彼女は厚化粧している!

面白いですね。服を着る、身に付ける、という意味の"wear" (put on)を使うとは、お化粧って装うものなんだ。

余談:超甘党のわたしは、遅れたお詫びにこんなケーキをもらえるなら、喜んで許しちゃいます 笑。 

I get it vs. I got it


 (相手の話や説明に対して)「分かりました」と応えるとき、何と言えばいいでしょうか。


「理解する」という意味の"understand"を使って"I understand"と答えてもいいですが、アメリカ在住時に実際よく耳にしたのは"I get it"や"I got it"でした。

ところで、"I get it"は現在形、"I got it"は過去形ですが、ネットで調べた限り
、"Both phrases are interchangeable."
ということでした。つまり、時制に関わらずどちらを使ってもよいようです。

ただ、I got itは、「もう十分理解したから、これ以上説明は要らないよ」という意味が込められています。わたしの勤務先では"Got it"が飛び交っていました。とても忙しい職場だったので、みんな「もう分かったからOKだよ」と相手に伝えるために、過去形のGot itを多用したのかな。

逆に、何度説明しても分からない相手に対していらいらをぶつけるときは、"You just don't get it"と表現していました。ちょっと失礼な表現なので、使う相手を間違えないようにしないと 苦笑。こんなふうに微妙な違いがあるようです。

今日たまたま見たNetflixのテレビドラマで、偶然に"I get it."のセリフを2回耳にしました。ひとつは刑事が目撃者の話に対して"I get it."と返し、もうひとつは囚人に面会に来た弁護士が囚人の説明に対して"I get it."と応えていました。ニュアンス的には、どちらの場合も「分かりました(納得しました)」というより、「おっしゃりたいことは分かります」という、相槌を打つような感じに聞こえました。

"I get it"と"I got it"、同じ意味だけれど、状況に応じて微妙な使い分けがあるようですね。


It means the world to me

 Netflixで映画を観ていたら、このセリフが聞こえてきました。


"It means the world to me."

わたしの大好きな表現です。

~ means the world to someoneで、(誰かにとって)かけがえのない・とても大切なもの・こと。を意味します。

直訳すれば、「世界を意味する」。まさに、それは世界そのものと言っていいほど大切なもの、ですね。

You mean the world to me.  あなたはわたしにとってかけがえのない存在。




I will treat you to dinner

 「扱う」「(病気を)治療する」といった意味のあるtreatですが、「ご馳走する・おごる」という意味にもなります。


彼はわたしの誕生日に夕食をご馳走してくれた。

これを英語で表すと、どうなるでしょうか。


He treated me to dinner for my birthday.

ということで、treat 人 to (ご馳走する・おごるもの)になります。また、treatを名詞として、"It's my treat."(わたしのおごりよ)とも言います。

わたし・こちらのおごり、という表現には、前置詞"on"を使った"It's on me."もあります。アメリカのドラマや映画を観ていると、バーやレストランで"It's on the house."というセリフを耳にしますが、これは「店でもつよ・店のおごりだよ」と言っているわけですね。



Pink looks good on you!

 「あなたは青がよく似合うね」を英語で言ってみましょう。

青(blue)を主語にすると、

Blue looks good on you.

あなた(you)を主語にすると、

You look good in blue.

2つの文で前置詞が異なることに気づきましたか?主語が色の場合はonになり、人の場合はinになります。

これは、色が主語になると、色が人の上に重なるというイメージなので、~の上を表すon、人が主語の場合は、その人がその色に包まれている(中に入っている)というイメージなので、inになるわけです。

同様に、服装に関しても同じルールが当てはまります。

He looks great in the pink jacket.

The pink jacket looks great on him.

どちらも、「彼はピンクのジャケットがとても良く似合っている」という意味ですね。

英語の早口言葉

 英語の発音練習としてお勧めしたいのが、早口言葉です。短い文章を繰り返し言うことで、英語独特の舌や唇の動かし方を正しく覚えることができ、発音が上達します。早口言葉とはいっても目的は正しい英語の発音を習得することなので、早く言えなくても大丈夫。

まずは、一緒に練習してみましょう!すべての文章を3回ずつ繰り返してみてくださいね。

(1) She sells seashells by the seashore.

これは、日本人にとって意外と難しい"sh"と"s"の区別を練習するのに最適です。

(2)   Eleven benevolent elephants.

これは、歯唇音である"v"、"ph"と、両唇音である"b"との区別をする練習です。歯唇音は日本語にはないので、これも結構厄介ですね。

(3)  How can a clam cram in a clean cream can? 

(4) Willie’s really weary.

(5)  Truly rural.

(3)~(5)は、お分かりのように、"l"と"r"を区別する練習です。特に(5)は最難関ですよ!上手くできたら拍手喝采!



英語のリンキングに慣れましょう!

 リンキングとは、一つの単語の最後の音と次の単語の最初の音がつながって聞こえることをいいます。わかりやすくするためにあえてカタカナ表記しますが、I like itはアイライキッ(ト)、put onはプトン、How are you?はハワユー、I have been thereはアイハビーンゼア、のように。


これは、普段英語を聞きなれていない人にはなかなか難しいようです。英検やTOEICのリスニング対策レッスンをしていると、それを実感します。文章を区切ったり、何度も繰り返して聞いてもらってもだめな場合は、リンキングでつまづいていることが多いです。

そういうときは、視覚情報と聴覚情報を結びつけるのが効果的。つまり、文章を目で確認しながら聞き取ることで、英語は一つ一つの単語を区切って発音するのではなく、こんなふうにところどころ繋げてしまうものなんだな、と理解できます。そうして、英語独特のリズムに慣れてくれば、スクリプトがなくても聞き取れるようになってくるはず!

リンキングのルールについて、さまざまな例文を用いて分かりやすく解説しているビデオがありますので、ご覧ください!



英語スクールSunnyのレッスン内容

 英語スクールSunnyは、生徒さん一人一人のニーズに合わせた一対一のプライベートレッスンを提供します。学校英語の補習・強化、英検・TOEIC試験対策、正しい発音の習得、英文添削や英語でのプレゼンテーションに関するアドバイスなど、さまざまなご要望にお応えします。また、オンラインレッスンも提供します。


学校英語の補習・強化 
英語学習につまづきを感じているお子さんに対して、基礎から指導いたします。教科書に準拠した教材を使用しながらレッスンを進めていきます。英語の得意なお子さんに対しては、先取り学習も実施します。また、学習に難しさを感じているお子さんの学習法カウンセリングも、お気軽にご相談いただけます。


英検・TOEIC試験対策 
受験級・レベルに合った教材を使用して、弱点強化を図りながら全体のレベルアップを目指します。英検2次試験対策もお任せください。

正しい発音の習得

アメリカで広く使用されているフォトカードを活用して、アメリカ英語の正しい発音を段階的にしっかり習得できるよう指導します。


英文添削や英語でのプレゼンテーションに関するアドバイス

大学生や社会人を対象に、英文メールや英文論文の添削、英語でのプレゼンテーションの準備や発表の仕方(特に、発声、声の強弱やスピード、ポーズの取り方といった点について)に対する指導を行います。アメリカの大学院時代に培った経験をもとに、みなさんが自信を持って英語で自分の意見を発表できるよう、サポートします。


無料体験レッスン(30分)および、レッスンの曜日・時間帯や授業料については、お問合せいただければ詳細をお知らせいたします。

englishschoolsunny@gmail.comまでご連絡お待ちしております!

英語スクールSunnyの講師

下井田恵子(Keiko Shimoida)

上智大学文学部卒業、テキサス大学大学院ダラス校修士課程修了。英検1級、TOEICスコア960。

 
フリーランス翻訳者として英日翻訳に10年以上携わり、アメリカではテキサス、カリフォルニア、およびハワイ州の認定スピーチセラピストとして活動しながら、バイリンガル環境における児童の言語発達の研究を行いました。また、スピーチセラピーの一環として、学習に難しさを感じているお子さんへのカウンセリングや、正しい発音方法の指導にもあたりました。アメリカに15年滞在したのち帰国し、英語講師として小学生から成人までの幅広い年齢層を対象に、ニーズに応じた個人レッスンを提供しています。
 
趣味は、読書、音楽・映画・ドラマ鑑賞、水泳、ハイキングです。また、ボランティアとして市の国際交流活動にも参加しています。



 

英語スクールSunnyの目指すもの

 グローバリゼーションによって国境の壁が取り払われ、外国人と接する機会が増えてきています。そのような環境において、英語を共通語としてさまざまな国の人とコミュニケーションが図れたら、どんなに楽しいことでしょう!

ところが、学校で英語を学ぶうちに、英語に苦手意識を持つようになってしまう生徒さんも少なくありません。また、成人の方でも、学校で学んだ英語を実践に活用する機会を前に、躊躇してしまうこともあるでしょう。そんな方々にこそ、英語の面白さ、英語を使えるメリットに気づいてほしいと思ったのが、英語スクールSunnyを開設したきっかけです。

英語に対する抵抗を減らし、英語を学ぶことが自分の世界を大きく広げ、人生を豊かにすると気づいてほしい。日常生活で英語を使う機会が巡ってきたら、躊躇せずに自信を持ってほしい。それがわたしの願いです!

レッスンは教室での1対1プライベートレッスン、およびオンラインレッスンをご提供しています。また、無料体験レッスン(30分)もお気軽にお申込みいただけます。教室は熊谷市曙町にあります。詳細は下記までお問合せください。

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