2024年4月7日日曜日

ユーモアの効いた皮肉

 アメリカ人の会話の中には、ユーモアの効いた皮肉がたくさん出てきます。そのままストレートに表現すると角が立ち、険悪な雰囲気になりかねない時にこそ、こうしたユーモアが効果を発揮します。

たとえば、

レストランで食事中、隣のテーブルのカップルが店中に響き渡る怒鳴り声で大ゲンカをして、一人が怒って店を出ていきます。それを見た客が、"That was pleasant."とウェイトレスに小声で言います。pleasantは「楽しい」「愉快な」という意味ですね。聞いていて不愉快になる会話について「楽しい会話だったわね」という皮肉、ユーモアのセンスが光っていますね。

それから、

新聞記者が関係者と思われる人に取材をしようとしたところ、冷たく"No."と断られました。それを受けて記者は、"Helpful."とつぶやきます。これもまた、まったく取材にならなかった状況なのに、「参考になったわ」と言えるのですから、余裕というのか、とっさに出てくるユーモアが素晴らしいですね。

また、

ある人の手助けになるようなことをしたのに、その人の機嫌が悪くて"Thank you"の言葉もなかったのですが、それに対して手助けをした人は"You are welcome."と返します。これまた皮肉が効いていて良いですね。「ありがとう」も言ってくれない人に、「どういたしまして」と言えるユーモア!

このようなアメリカ人独特の会話表現は、アメリカのドラマや映画を観ながら学べますよ!

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