昨日、高校3年生の生徒さんが空所補充問題(4つの選択肢の中から答えを選ぶ)を解いていたときに、worthとworthyのどちらかで迷い、worthyを選んで不正解になった問題がありました。
It was ( ) the price.という空所補充問題です。正解は、worthですね。
It was worth the price. それは価格に見合ったものだった。お金を払う価値があった。
といった意味になります。
まずは、worthについてしっかり理解しましょう。
Merriam-webster online dictionaryで調べると、
https://www.merriam-webster.com/dictionary/worth
なんと、worthは名詞・前置詞・形容詞・動詞と4つの品詞があることが分かります!
名詞の例は:lands of little worth⇒ほとんど価値のない土地
前置詞は:well worth the effort⇒努力する価値のある
ただし、形容詞と動詞として使われているのは古い表現で、今ではあまり使われていないようです。
イディオムとしては、For what it's worth⇒こう言ってもどのくらい価値があるか分からない/あくまでもわたしの意見だけど(参考程度に)、というものがあります。
例文:For what it's worth, I don't think he meant to hurt you.
あくまでも僕の意見だけど、彼はきみを傷つける意図はなかったと思うよ。
また、be worth itというイディオムは、それだけの価値がある、という意味です。
例文:Climbing that mountain was very hard, but the view from the top was worth it.
あの山に登るのはとても大変だったが、頂上からの眺めは価値あるものだった。
では、worthyはworthとどのように違うのでしょうか。
worthyは主に形容詞として使われ、名詞となることもあります。
例文:The design is worthy of the prize.
そのデザインは賞に値するものだ。
ここで、worthyとworthの使い方の違いに注目しましょう。
一番上に出てきた空所補充問題は、
It was worth the price.でしたね。これをworthの代わりにworthyを使うならば、
It was worthy of the price.となります。つまり、worthyは形容詞なので、後続の名詞の前に前置詞ofが必要となります。
また、worthを使って、それは試してみる価値がある、という英文を作ると、
It is worth a try.
It is worth trying.
の2通りがあります。
これを、worthの代わりにworthyを使うと、
It is worthy of a try.
It is worthy of trying.
と、前置詞"of"が必要であることがこの例文でも分かりますね。
このように紛らわしい単語の区別は、それぞれの代表的な例文をしっかり暗記しておくのが一番効果的です!
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