2024年10月22日火曜日

 Netlifxで放映中の「リンカーン弁護士」"The Lincoln Lawyer"が面白くてぐいぐい引き込まれます。

https://www.netflix.com/jp/title/81303831

今日は、さきほど観た回(シーズン3の第4回)に登場したセリフ、"Something doesn't add up"について解説してみたいと思います。

弁護士ミッキーが法律事務所のスタッフと担当事例について検討します。そして、様々な状況を考慮し、あれもこれも証拠につながりそうに思えるけれど、それでも何かおかしい、腑に落ちないとなって、"Something doesn't add up."と言うのです。

別の場面では、ミッキーがかつて弁護士だった友人に担当事例について相談したとき、その友人が"This doesn't add up."と彼に言います。

add upの基本語義は「合計する」ですが、口語表現として「意味をなす、納得する」があるので、その否定形で「納得できない、腑に落ちない、つじつまが合わない」といった意味になりますね。

法廷ドラマに興味があり、いろいろと観てきましたが、この「リンカーン弁護士」は登場人物が魅力的なうえ、ロサンゼルスが舞台なので、とても刺激的でわくわくします。ただ、音声だけだとセリフが早口なうえに専門用語がぽんぽん飛び交うので、わたしは英語の字幕と照らし合わせながら観て、それでやっと内容が理解できるという感じです。法廷ドラマの英語はハードルが高いです 笑。




2024年10月10日木曜日

Be my guest

 英語圏のドラマは会話表現を覚えるのに最適な教材です!

今回も面白い表現をご紹介します。アメリカで暮らしていたとき何度か耳にした"Be my guest"です。

直訳すれば「わたしのお客様になってください=おもてなしします」ですが、そこから「どうぞ~してください」といった意味で使われます。

例えば、わたしが愛用するcambridge online dictionaryを見ると、https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/be-my-guest

"Can I try out your new bicycle?" (あなたの新しい自転車に乗ってみてもいい?)

"Be my guest"(いいわよ、どうぞ)

という会話が例文として記されています。


一方、同じ表現でもこんなふうに皮肉を込めることができるんですね。こちらはアメリカのドラマから。

父親の暴走を心配した息子が、父親の秘書(兼愛人)にこう言います。

"We are really just going to let this happen?"

(まさか、このまま父の好きなようにさせるわけはないよね?)

それに対して秘書(兼愛人)は皮肉を込めて、

"If you can change his mind, be my guest."

(あの人の考えを翻せると思うなら、どうぞお好きなように)

と返します。

あんなに頑固で強引な人だから、まず無理でしょう、と皮肉っているわけですね。

ユーモアのセンスある皮肉、大好きです 笑。