2024年8月25日日曜日

Fight or flight

 時々耳にする表現に、"Fight or flight"があります。さきほど見ていたアメリカのドラマにも、セリフの一部に使われていました。

online cambridge dictionaryによれば、

used to describe the reaction that people have to a dangerous situation, that makes them either stay and deal with it, or run away:

つまり、危険な状況に陥ったとき、それと向き合って対処するか(戦うか)、あるいは逃げるか、という反応を示すことを表しているんですね。

日本語で「戦うか逃げるか」としてしまうと、意味は通じるものの、迫力がなんとなく薄まってしまいます。

そこを一工夫して、「闘争か逃走か」とすると、急に生き生きとしてきませんか?

英語がどちらの単語も"f"で始まり、韻を踏んでいる。それならば、日本語も韻を踏んでみましょう、ということで出来たのが「闘争か逃走か」の表現ですね。考え付いた人に拍手を送りたいです!

2024年8月18日日曜日

I'm done!

アメリカで言語療法の仕事をしていたとき、"done"の新しい使い方を知りました。それまでは、doneはdoの過去分詞という理解しかなかったので、え!?という感じでした。

まず、幼い子への言語発達支援活動で必ず使う表現に、"All done"があります。

これは、おもちゃなどで遊んでいる子に、「もう終わりだよ(お片付けの時間だよ)」と声掛けをするときの決まり文句です。このdoneは過去分詞ではなくて、形容詞。

同僚が、ある人に対して愛想を尽かし、もうあの人とは関わらないわ!という意味で"I'm done."と きっぱり言ったときのdoneも形容詞。

なるほど~。日本にいたときは形容詞としてのdoneを使ったことも耳にしたこともなかったので、目からうろこが落ちました!

形容詞のdoneの意味は、「終わり」だけでなく、文脈によって「これ以上は無理」「もう止めた」「疲れた」「うんざり」など、様々な感情を表現する便利な単語です。

わたしが愛用するオンラインのケンブリッジ辞書にも、過去分詞と形容詞のdoneの語義と例文が載っていますので、ご参照くださいね。↓にリンクを貼りました。

https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/done