2024年9月29日日曜日

使える英語の力を身に付ける

 今日は、今までの英語指導経験を基に気づいたことを書いてみたいと思います。

言葉は大きく分けて、理解できるものと使用できるものの二つがあります。これは日本語や英語に限らず、あらゆる言語に当てはまることです。

「読解はまあまあだけど、英作文が苦手。」

「相手の言っていることはなんとなく分かるけど、返事をしたくても言葉が出てこない。」

上のどちらにも共通しているのが、「理解語彙」数のほうが「使用語彙」数を上回っている、ということですね。わたしは母国語である日本語であっても、こんなふうに感じることがあります。それだけ、自ら言葉を駆使して相手に意思を伝えたり情報を発信することがいかに難しいことか、ということなのでしょう。

まして英語は日本語と違い、日常生活の中で見聞きする機会がほとんどありません。となると、意識的に英語の本を読んだりネットで英語の動画を見たりする形で、英語にもっと慣れ親しむということが大切になってきます。

そうすることで、英語のリズムやパターンが自然と掴めるようになり、それによって応用力が身についてきます。応用力が養われれば、理解できる単語や熟語だけでなく、自分で使えるものも増えてきます。

一番確実なのは、気に入った英語の文章を丸暗記することです。好きな小説の一節や好きな歌の歌詞を覚えて、暗唱するということは、日本語ではよく行っていると思いますが、それと同じことです。

ネットや書物でさまざまな英文に触れることは、単語・熟語の意味だけでなく、その役割についても理解を深めることができます。そうすれば、自分で英文を作成する際、なんかおかしいなと気になるところは見直し、単語と単語の結びつきや並び方の間違えに気づいて訂正できる力もつきます。

 例えば、前置詞は単語の前に置くのが原則で(文末に来る表現もありますが)、何かに働きかける動詞(他動詞)には必ずその後に目的語が続く、といった規則。時制(現在、過去、未来など)や単数・複数の区別といった基本的な決まりは、多数の英文に触れ、パターンをしっかり把握することで、きちんと守れるようになります。

長文になりましたが、英語の応用力を高め、理解できるだけでなく自ら使える英語力を定着させるために大切なことをまとめてみました。参考になれば幸いです!

2024年9月11日水曜日

You are gonna kill it

 アメリカのドラマを観ていたら、こんなセリフが出てきました。

"You are gonna kill it."

といっても、決して殺人を計画しているわけではありません。仕事の新しいプロジェクトに取り組む妻に対し、夫がこのように言葉かけをしているので、

「(きみは)大成功するだろう」

といった意味になります。

オンラインケンブリッジ辞書によれば、

"kill it"はイディオムで、To do something extremely well: 何かを非常にうまくやること(大成功すること)となっています。

それにしても、killという言葉にこんな肯定的な意味もあるとは、ちょっとびっくりしますね 笑。